「開発力」を提供する事業を繰り返す
開発力を提供する、という事業は基本的には短期・単発事業なんだろうと思います。ですから、資本主義経済下の事業体としては資本は短期の収益改修を望むでしょうし、短期であるがゆえにやや大きめの増殖を期待するかもしれません。そうしないと短期事業で資本が集まらないように思われます。そうなると経営者に与えられる選択肢は近視眼的なものに限られる。また経営者を含み、執行に携わるひとたち、なかんずく技術者の報酬は割高にならざるを得ないでしょう、身分保証が短いわけなので。まあ、そのあたりは契約上の力関係によるのでしょうけれど。そして、対象事業が終了したら精算して解散する。「開発力を提供する事業」の場合、利益が事前の想定を上回ることは「ありません」。開発力を提供する事業そのものは売上上限が事前に定められています。なので支出が予定通りなら利益を上振れさせる売上の増加が見込めない。いや、そうと断言すると語弊がありますね。事前の想定を上回る利益を出すには支出を抑制すればよい。健全な理由だと「開発資材の調達価格が事前想定を下回った場合」などですが、当業界の場合は「人件費」です。経営者として、この費目で事前想定を下回る健全・誠実な方法がとれていれば良いのですが…。でも、狙ってそんなことできるでしょうか。最初から狙ってできたとすればそれは事業見積の段階で「執行部門が経営部門を」「経営部門が資本部門を」騙していたという
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