持続可能な世界をつくる“エシカル”な精神とは?
SDGsの達成やサステナブル社会の実現のためのヒントを探る、本連載。今回は、一般社団法人エシカル協会で代表理事を務める末吉里花氏にインタビューしました。
「エシカルという言葉の認知度は高まっていても、その重要性はまだまだ知られていない」と言う末吉氏。これからのサステナブル社会において、なぜエシカルが大事なのか。エシカルに対する生活者の意識や行動の現状、エシカル協会の取り組み、企業がエシカルを取り入れていくためのヒントなどをお聞きしました。
一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花氏。TBS系「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターとして世界各地を旅した経験を持つ。現在は、エシカルな暮らし方が幸せのものさしとなる持続可能な社会の実現のため、日本全国でエシカル消費の普及を目指している。写真は、バングラデシュのフェアトレード団体の工房に併設されている小学校を訪問したときの一こま。©一般社団法人エシカル協会
エシカルは、SDGsを達成するために欠かせない考え方
──そもそもエシカルとは何でしょうか。また、エシカルとSDGsの関係性についても教えてください。
末吉:エシカルは直訳すると「倫理的な」という意味で、一般的には、人間が本来持っている良心から発生した社会規範のことをいいます。しかし、私たちが普及活動を行っているエシカルは、
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