これは借りた本です。早くかえす必要があったので、半日で読み終えました。 一生懸命はたらいても、いくら残業しても給料はあがらないと、多くの人がおもっていることを、資本主義社会の仕組みで説明している。マルクスの「資本論」から「労働者は搾取されている」も引用している。日本の会社は、労働再生産のための必要経費分しか給料としてはらっていない。固定費としての人件費について生産が倍になったときにどうなるかの図で会社はもうかるが労働者には反映されない図式がはっきりとわかる。 ただ、この本は、搾取されているから→革命だという「資本論」とは、異なり、自己内利益の増やし方を説明している。 短期的な目先の利益をえる(残業して残業代をかせぐ)のではなく、みずからに投資できるように働きなさいということになる。それには、すぐに陳腐化してしまう仕事をさけ、長年にわたる取り組みによりえられるスキル(資産)を、かなり長期にわたり発揮できるようにしていくことが大切としている。 資本主義社会である以上、給料の高いほかの会社に転職しても事情はおなじ。さらに過酷な労働環境がまっているかもしれない。それなら、今の仕事のなかに労働力を消費しないで、投資できるように賢くはたらきましょうということのようです。 みなさん、どうですか。賢く働けていますか?<著者>木暮 太一 氏※星海社新書続きをみる
Source: Not
コメント