Cecchetti, Mohanty, and Zampolli, The real effects of debt, BIS Working Paper No.352, Sept.2011 要旨 本文抄訳 2022年11月3日この論文も示唆的で衝撃的である。OECD諸国の債務水準が、すべての国で上昇していること。その水準がGDP比で3倍のところまで膨らんでいることを指摘している。そして金融の膨張を抑えることが必要との指摘である。この指摘を考えたときに、わが国で進められている異次元金融緩和や、金融機関の貸し出しを増やそうという政策は、この指摘と明らかに食い違っている。論理的にいえば、債務偏重を抑制して、株式市場を伸ばすべきだというのが、代替的な戦略である。ただし現在、コロナのパンデミック下にあり、さらにはウクライナで戦争が続き、さらには中国による台湾武力侵攻の可能性が高い状態にあること、などを考えると今はとても平時とはいえない。それゆえ政府や企業の政策の適否を平時の発想で論じてよいかは疑問が残る。(福光)続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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