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再生させることは、進化させること

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「オリジナリティ」を持つ“元気な会社”のヒミツを、電通「カンパニーデザイン」チームが探りにゆく本連載。第24回は、島根県にある世界遺産石見銀山のふもとで、義肢装具の製造販売を手掛ける中村ブレイスを紹介します。本業とはまったく関係のない「古民家」の改修改築も行っている同社。そのユニークな事業のヒミツに迫ります。


中村ブレイスが拠点を構えるのは、島根県の大田市大森町。かつては世界有数の銀山を抱き、大いに繁栄した。いわずと知れた石見(いわみ)銀山だ。最盛期には10万とも20万ともいわれていた人口も、いまや400人ほどを数える町となってしまった。中村宣郎(のぶろう)氏は、父であり、現会長である俊郎氏が創業した会社を引き継ぐ、二代目社長だ。社業は大きく二つある。一つは「義肢装具」の製造販売、もう一つは古民家の改修改築への試みだ。

石見銀山を背負いつつ営む、この事業。一見すると、なんの関係もないように思えるが、インタビューを前に資料を読み込むうちに、「再生」という一つのキーワードが頭に浮かんだ。失った体の一部の再生、人が住まなくなった家の再生、そして大森町の再生。これらはきっと、なにかがリンクしているはずだ。もちろん、世の中からの注目を集める中村ブレイスという会社は、慈善事業をしているわけでも、懐古主義のビジネスをしているわけでもない。「戻し

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