マルクス批判から一転して資本主義を見てみる。資本の力が強くなり過ぎている、という感覚は持っており、それはマルクス的な資本蓄積理論もさることながら、個人的には資本による他資本の支配というところに起因しているのではないかと感じている。会計的には他社株は資本の部に計上され、労働を迂回して配当だけが利益として計上される。これについては、労働がそのシェアを求めることができるか、と言えば、理論的には営業利益を対象に交渉となると、営業外利益となる出資先会社からの利益を労働側が得るのは難しい。マルクス的には、一旦蓄積された資本が、労働を迂回して再投資され、出資先会社によって労働側のシェアが切り下げられた上で戻ってくることで、資本分配率を上げる効果を持つのだと言えそう。子会社、関係会社であれば、その会社に頻繁に出かけ、業務の手助けをすることもあるだろうが、その分についてはいわばタダ働き、ということになるのかもしれない。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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