半導体業界の企業は投資先として有望なのか?
知り合いが、半導体業界の未来は明るいはずなので投式株資しようと思ってる、ということを言っていたので、長年半導体製造業に関わった者として、一つの意見を出来るだけ専門用語や複雑な話を避けて、なおかつ簡素に書いてみたいと思う。もちろん、私はエンジニアとして関わったので、投資家目線や経営者目線での話は書けないのだが、業界を知らない人にはなにかしら参考になればと思う。まず、半導体業界と一括りにしても、その中には様々な業種がある。大雑把に言っても、設計、材料、製造、検査で全く違うし、製造する半導体によっても異なる。ここでは話を極単純にするために、二つの分類で書く。一つは半導体を設計生産する企業とそれを支える製造支援関連の企業という分類。私が勤務していたのは後者である。なぜこの分類にするかというと、二つの理由がある。半導体は現在の技術を持ってしても生産の歩留まりが悪く、製造支援の技術が無ければ製品を世に送り出すことが出来ない世界だからである。そして景気動向は双方シンクロしつつも、景気の波がずれているからである。製造支援分野が先行するのが常である。もう一つはロジックかメモリーかという分類。ロジックというのは演算を行う半導体で CPUや GPUなどが該当する。メモリーはその名の通り記憶媒体となる半導体。それぞれ全く特性が異なるので、別々に扱った方が話をしやすいためである。今はどちらにも分類出来ない半
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