大哲学者キェルケゴール(1813~1855年)は、執筆活動の合間をぬい、自らの生きざまをパフォーマンス化し、民衆へとアピールした。
しかし、前期と後期に分けられるそのアピール=「著作家活動」は、著書『私の著作家活動について』などの刊行によりピリオドが打たれる。
彼は3年以上もの間、世間の前から姿を消したのだ。
その沈黙をやぶり、突如姿を現したキェルケゴールは、自身の人生の最晩年に、その存在のすべてをかけ、国民教会を糾弾し始める!
彼の遺した著書『死に至る病』(講談社学術文庫)の翻訳者・鈴木祐丞氏が、晩年の彼の行動の真意を読み解く。
(※本稿は、鈴木祐丞『〈実存哲学〉の系譜』を一部再編集の上、紹介しています)
Source: 現代ビジネス
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