哲学者・ウィトゲンシュタイン(1889~1951年)の死後40年以上経って、彼のノートが発見される。
そこには、彼自身の思考の過程が書かれており、命題の中心として「虚栄心」が据えられていた。
自分が過去についた「2つの嘘」、そして虚栄心を消し去ろうともがき苦しむその様子が描かれていたのだった……。
小学校教師、牧師などを経て「哲学」に復帰するウィトゲンシュタイン。キェルケゴールの研究者である鈴木祐丞氏が、『論理哲学論考』(野矢茂樹訳、岩波文庫、2003年)完成後から、後期哲学までのウィトゲンシュタインに迫る!
(※本稿は、鈴木祐丞『〈実存哲学〉の系譜』を一部再編集の上、紹介しています)
Source: 現代ビジネス
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