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「海外から見た、日本の良い点・おかしな点」 第37回 日本はカンボジアとどう対峙するべきか?

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2022年9月18日、西村経済産業大臣はカンボジアへ出張し、パン・ソラサック商業大臣と会談を行いました。カンボジアは今年のASEANの議長国にもなっていますが、加えて来年は日本とカンボジアの外交関係樹立がして70周年に当たるため、それに向けて両国がサプライチェーン強靱化やデジタル技術の活用、更には人材育成などの面で協力していく事が確認されました。  確かに近年、カンボジアは異次元の成長を遂げてきました。成長率だけを見るならば、近年ASEANで最も成長してきたのはカンボジアです。更に日本とカンボジアは歴史的にも深い繋がりがあるため、日本はこれまで以上にカンボジアにコミットする事でその成長の果実を刈り取る事が期待されています。  一方で近年、カンボジアは中国の影響を強く受けてきました。ASEANの中で最も中国寄りの立場を取っているのもカンボジアです。例えばカンボジアでは多くの中国系企業が不動産やインフラの工事を担っています。このような環境の中で、日本がプレゼンスを維持していくのは決して容易ではありません。  では日本はカンボジアとどのように対峙するべきですか?これを考える上で統計は有用です。統計は雄弁です。統計を精査すれば、これまで日本がどれだけカンボジアに対して援助を行ってきたか、更にはその成長の果実をどれだけ刈り取ることができたかについて、正確な理解を得る事ができます。それは両国の

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