日本電産の後継者問題が様々な角度で評論されているが、その多くが一代で成り上がった戦国大名や豪商の「お家の跡継ぎ」の問題といった文脈になっている気がする。それはそれで確かに面白いし、試行錯誤の末に、結局は大番頭にまずは舵取りを任せ、外様ではなくお家の文化を受け継ぐ家臣団の中から跡継ぎを選ぶのだな、とリア王や黒沢明の『乱』を想起しながら日本電産を眺めるのも確かに悪くない。しかし、一方では既に公の存在となった日本電産の経営の問題について、例えば株式市場の視点で眺めてみるのも悪くないだろう。
Source: 現代ビジネス
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