事業創出の原理原則1 始めに
プロ野球の故野村克也監督の有名な言葉に「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」があります。意味は「勝つときには、なんで勝ったのか分からないで勝っこともあるが、負けたときは、負けるだけのはっきりした理由があって負けている。」と解釈しています。これをビジネスに当てはめると、「どうして成功したのか分からないビジネスはあるが、失敗したビジネスには失敗するだけの理由(要因)がある。」ではないでしょうか。 私は「プロジェクトマネジメント」の研修やコンサルに20年携わっています。元所属していた会社で新規事業を立ち上げて、まあまあ上手くいったこともあれば、独立して仲間と立ち上げた会社が失敗して、3年で撤退したこともあります。今は仕事柄、色々な企業の新規事業のアドバイスをしたり、「プロジェクト計画書」の作成をお手伝いしたりもしています。そうした時に、なんとなく「このビジネスは厳しそうだな」と感じられるようになりました。はっきり言えないことも多いですが、結果を見ると大体その感覚は当たります。私のビジネスの一番の失敗の要因は、立ち上げた業種の経験不足と知識不足です。ビジネスモデルや事業計画がちゃんとできていれば上手くいくと考えていました。考えが甘かったです。その業界のビジネスのやり方やルールも分かっていませんでした。市場と顧客の理解もできていませんでした。思いだけで何とかなると考えていました
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