佐賀市の特産品通販サイト「さが きゃあもん か~と」の敗因と、コストをかけずにEC事業を立ち上げるアイデアを解説(連載第22回)
佐賀市が運営する特産品の通販サイト「さが きゃあもん か~と」が、運営開始から1年10か月で閉鎖することになった。使った予算は2850万円。対して期間内の売り上げは230万円。9月5日に行われた市議会経済産業委員会でこの事案が取り上げられ、委員から「あまりにもずさん」「事前調査がなっていない」と厳しい言葉を浴びせられたことがネットニュースで話題になった。ネットショップのコンサルタントとして気になるテーマだったので佐賀市を取材した。
サイトを立ち上げたコロナ禍の2020年は、全国の自治体で特産品を販売するネットショップが次々にオープンしました。そのなかに埋もれてしまったことが、売り上げが伸び悩んだ要因だと思っています。
運営を担った佐賀市観光協会の流通課の担当者は、そう声を落とした。「他に考えられる要因は?」と尋ねたところ、少し間を置いてから「何が要因だったと思いますか?」と逆に質問を受けてしまった。「うまくいかなかった理由をちゃんと分析して、次に生かしたいんです」と言う。正直、取材前までは、観光協会の人は他人事のように捉えているだろうと思い込んでいた。しかし意外にも失敗に真摯に向き合っていることに驚かされた。
「さが きゃあもん
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