BCN 視点 #10 「立場入れ替わるサーチ型広告とバナー広告」 (2006年6月19日)
米国のインターネット広告の業界団体IABは5月30日、2006年1─3月期の米国インターネット広告市場規模を発表した。これによれば、06年1─3月期のインターネット広告市場は、前年同期の28億ドルから39%増加して39億ドルに達した。 このペースが続けば06年の市場規模は年間160─170億ドル程度になるだろう。5年前の01年の市場規模は71億ドルだったので、5年間で2倍以上というスピードでインターネット広告市場が拡大していることがわかる。 このインターネット広告市場の拡大を支えているのは、サーチ型のインターネット広告である。サーチ型の広告は、検索エンジンに入力されたキーワードやフレーズに対応して検索結果のページに表示される検索連動型広告と、提携するウェブページにそのコンテンツと関連の深いテキスト広告を表示するアドセンス広告に分けることができる。 00年時点ではサーチ型広告はインターネット広告市場の1%にすぎなかったが、05年には41%を占めるにいたっている。一方で00年にはインターネット広告市場の47%を占めていたバナー広告は、05年には20%に縮小している。 サーチ型広告は、関心をもつ利用者にのみ表示されるため効率がよく、また、その広告がクリックされた回数に応じて広告料金を支払えばよいものが多く、費用対効果を重視する広告主に歓迎されたと考えてよいだろう。 そもそもイ
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