コンセプトの決定の決め手がそのユーザーの真実を知ることにあるというのがいままでの結論であった。つまり、ブランドとはユーザーの心のなかで生まれ、そこから育っていくのである。 したがって、ブランドの真実とはそれを支持しているユーザーの真実でもあるのだ。ブランド学の泰斗デイビット・アーカー教授はブランドたる条件を認知、知覚品質、連想、ロイヤリティーの4つに分解しそれぞれを考察することによりブランドの真実を見極めようとした。かれはそれをブランドエクィティーとして、それが経済的な価値をもつものであるとした。それ以前にブランドの価値を金額換算する手法が編み出されていたので、機に敏なるアーカー教授なら、かれを大家たらしめたヒントをそこに見出したと思える。ブランドはかれを一介のマーケティング学者から、その道の専門家にしたようだ。かれはそれまでごく普通の戦略書やマーケティングの本を書いていたからだ。ただ、やはり優れた学者なのだろう、ブランドを要素還元的に4つに分解してそこから、ブランド学の体系を構築した腕前は見事である。分かっていてもできるものではない。ケーラー教授のアプローチはコトラーのマーケティング学の後追いであり、そこに独自な展開は何もない。ただ、その仕事は価値あるものだ。余談になるがコトラーは自分の後継者としてかれに白羽の矢を立てたようである。続きをみる
Source: Note 起業ニュ
スポンサーリンク
コンセプトの方法序説-決定する・3
最近の投稿
- AIが進化しても人間の学びが不要にならない理由
- Bench shuts down, leaving thousands of businesses without access to accounting and tax docs
- スプーンにウコンに洗顔料。キリンビールはどこへ行く
- 喫茶トリコロール「1350円朝食」の超正直な感想 旅行客に大人気!行列できる喫茶店の実力は? | チェーン店最強のモーニングを探して | 東洋経済オンライン
- 新宿まで33分、家族で住んでも「8万円」の街の全貌 駅名が寺院のエリアに暮らす人たちの特権 | 首都圏、住むとちょっといい街 | 東洋経済オンライン
- 京都の北陸新幹線通せんぼは許されない:京都迂回路線の提案
- トランプ次期政権の世界戦略とは(古森 義久)
- 岩屋外務大臣「10年ビザ新設」と親中発言が日米関係に及ぼす懸念
- ファミレスが「オワコン化」する裏で進む大変化 「二極化」の背景には一億総中流の"崩壊"がある | テーマパーク化する東京 | 東洋経済オンライン
- Nonprofit group joins Elon Musk’s effort to block OpenAI’s for-profit transition
コメント