コンセプトの方法序説-創出する・8
コンセプトを創出するというテーマに対してどれだけクリアになったか甚だ疑問であるが、そう思わざるえない根本的な問題をひとつまだ抱えている。それはブランドコンセプトとは何かと言うことである。というのが私は常にブランドを成功させるのはその対象であるビジネスの成功であり、その確信のもとにコンセプトを考えてきたからである。私が抱えている根本的な問題とはブランドコンセプト=ビジネスコンセプトなのかという疑問である。プロジェクトとして取り組んだブランドはそのブランド以前にビジネスとしてうまくいっていないことが明白なものばかりであった。たしかにブランドランキングのベスト10に入っているようなブランドのコンセプトの再構築などの仕事はブランド戦略構築に携わった30年近い年月でもそんなに多くはない。また、プロジェクトとして世界一のブランドのコカコーラのブランディングの仕事もしたことはあるがまったく部分的な仕事であった。 もし、事業がうまくいっているビジネスのブランドコンセプトを構築するという仕事の依頼がきたらどうだろうか?そのプロジェクトこそ本当のブランドコンセプトを提案することになるのではないか?たとえばうまくいっている会社が時代に乗り遅れまいとして、ともかく、時代とともに歩いていますよ!というメッセージを社会、市場、消費者に送るためにブランド再構築をやるようなことだ。 また、CIのときもそうだったが
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