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財政赤字とコモンズの悲劇(2013)

財政赤字とコモンズの悲劇Saven SatowAug. 07, 2013「めいめいの手のひらは自分の方を向いている」。スペインの諺 経済学に「コモンズの悲劇(The Tragedy of the Commons)」という思考実験がある。それは多数者に利用できる共有地・入会地の牧草や木材といった共有資源が乱獲されることで枯渇してしまうという比喩である。 これを提示したのが生態学者ギャレット・ハーディン(Garrett Hardin)である。彼は、 1968年、『サイエンス』誌に論文「コモンズの悲劇」を発表している。しかし、この比喩はハーディンが共有地に関する知識を持っていないことを物語っている。 入会地はクローズド・アクセスであり、誰もが自由に入れるわけではない。また、商業利用の禁止や一世帯当たりの使用量の制限など持続させるための多くのルールが決められている。さらに、利用者は人手を入れてコモンズの保守を行っているのであり、決して野放図にしてはいない。そもそもコモンズの衰退は一元的所有権という近代的私有財産制の浸透以降であり、悲劇はそれに由来するとも考えられる。発表直後から多数の批判が寄せられ、ハーディンはオープン・アクセスという条件を付ける修正を行っている。 ただし、入会地は人口増加しないという暗黙の前提に基づいている。前近代社会は、抑制要因が近代に比べて多いため、人口増加が非常に緩

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