地震、噴火、津波、台風、豪雨、洪水……人類は約700万年前にその歴史をひらいてから、つねに天変地異に見舞われ、そのたびに多くの命が失われてきた。人類史とは、一面では、天変地異による壊滅と復活の歴史ともいえる。その歴史を追ったのが『天変地異の地球学――巨大地震、異常気象から大量絶滅まで』だ。気象予報士は大気の異常を説明し、地震学者は地殻の異常変動を説明する。だが、大気と地殻は、地球という星の上で、互いに影響を及ぼしあっている。ここでは、その両者の視点をかねそなえた地球システム科学という巨視的な見地から、なぜ、これほどまでに日本に災害が多いのか、その理由を探ってみよう。
Source: 現代ビジネス
コメント