「自己肯定感」という言葉が取り沙汰されるようになって久しい。しかし、「他人の目なんか気にせず、ありのままの自分を受け入れよう」「承認欲求を今すぐに捨てよう」──そんなポジティブな言葉を目にするたび、息苦しくなってしまう人も多いのではないだろうか。
自分を好きになれない、どこにいても疎外感があり、誰にも本音を打ち明けられない……そんな不安を解消するために必要なのは、「今すぐに使えるハウツーやライフハック」ではなく、気が済むまで自分と向き合う時間だ。そう語るのは、エッセイ『私の居場所が見つからない。』の著者・川代紗生氏だ。「承認欲求を無くしたいのに、『認められたい』という気持ちをどうしても捨てられない」と葛藤し続け、「承認欲求」から解放される方法を見つけるまでを、8年に渡って綴ってきた彼女のブログは、同じ生きづらさを抱える読者から大きな反響を呼び、10万PV超えのバズを連発。その葛藤の記録をまとめた本書は、「一番言ってほしかったことがたくさん書かれていた」「赤裸々な感情に揺さぶられ、思わず泣いてしまった」など、共感の声が寄せられている。
そんな「生きづらさをエネルギーに変えるためのヒント」が詰まった1冊。今回は、疲れた心に寄り添う本書の発売を記念し、未収録エッセイの一部を抜粋・編集して紹介する。
Source: ダイアモンドIT
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