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思いの分数

サラリーマンの多くは、数十人単位のチームで動いている。そのチームの中の歯車として一つの目的のために動く。仮に勤務している会社が世の中を変えることを目的にしていたとしても、その目的のために仕事をしている、何十人、何百人のうちの1人としてしかその目的をしっかり把握することはできないのではないか。つまり、その仕事に従事した人数分の1というのが個人として把握できる限界という考え。これは組織ぐるみでの犯罪にも言えることで、何百人で組織的に犯罪をすると、その罪悪感も従事した人数分の1しか感じていないような気がする。大企業病の一側面。一方で、起業家やフリーランスの人は、世の中を変えたり良くしたいと思っていれば、「思いの分数」で言えば1分の1、責任も1分の1。サラリーマンという存在をを否定する訳では無いが、サラリーマンに魅力が少ない1つの原因のような気がする。最近、若い人と話す機会がかあるが、この「思いの分数」の特徴がより顕著になっているような気がする。それは、昭和の時代、東大や京大卒の優秀な人材(この時点で考え方が超古いのだが・・・)が大手上場企業に入社していたが、令和の時代、優秀な人材はこのサラリーマンのこの特徴を嫌がり、みんな独立起業しているのではないかと妄想してしまう。今後の自身のセカンドキャリアを考える上で、この「思いの分数」の分母をより小さくするということを一つのテーマにしていきたい。

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