『論理哲学論考』の沈黙の後、『哲学探究』を発表したウィトゲンシュタイン。彼の思想は哲学に何をもたらしたのか?
そんな疑問に答えてくれるのが、『ウィトゲンシュタインと言語の限界』だ。
フランスで初めてウィトゲンシュタインについて論じた希代の哲学史家ピエール・アドが、言語批判や言語ゲームといったウィトゲンシュタイン哲学の核心、そして「言語の限界」の内実に迫っている。
ウィトゲンシュタインは『論理哲学論考』ののち、15年の沈黙を破って『哲学探究』を発表した。ここで、日常的な言語活動に視点を移した「言語ゲーム」という概念を展開する。人は言葉そのものを理解するのではなく、言語ゲームに参加し、そのルールを身につけているに過ぎないらしいのだ。この言語ゲームの正体とは何か? まずはウィトゲンシュタイン本人の言葉から迫ろう。
(※本稿はピエール・アド『ウィトゲンシュタインと言語の限界』(合田 正人訳)を一部再編集の上、紹介しています)
Source: 現代ビジネス
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