広告はゴールに向かって、たすきをつないでいく仕事。斎藤工×阿部広太郎
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企画、キャスティング、撮影、編集……たくさんの人の力をつないで完成を目指していく広告。
スタートからゴールに向かうまで、どんな気持ちで取り組んでいるのか?そこにはどんなドラマがあるのか?
広告に託した思いをもっと知りたいという一心で、出演者の方や、つくり手の方に、コピーライターの阿部広太郎氏がお話を伺っていく、電通キャスティングアンドエンタテインメントの連載企画「広告のtasuki」。
前回に引き続き、俳優、映画監督として活躍する斎藤工さんとの対談をお送りします。
主観と客観を反復することで、誰かの抱くイメージから自由でいられる
阿部:私が斎藤さんに抱いている印象は、みんながその顔を知っている圧倒的にマジョリティ(多数派)な印象なんですが、どこかマイノリティ(少数派)な佇まいも感じていて。どこか“得体の知れなさ”を感じるんですよね。
斎藤:それは僕が10代の時に『深夜特急」に憧れてバックパッカーとして世界中を旅していたからなんでしょうか。海外の世界地図ってイギリスが真ん中なんですよね。日本は極東の小さな島国。それを見た時に、マジョリティだと思っていたものが、マイノリティだったんだと逆転したんです。「はみ出していても問題ないんだろうな」という不思議な
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