イギリス、ドイツなどの欧州地域がプーチンのウクライナ侵攻にともなうエネルギー価格高騰の直撃を受けていることは周知の通りだが、追い打ちをかけるようにいま歴史的な猛暑と干ばつが襲いかかっている。ドイツでは物流の大動脈であるライン川の水位が記録的な水準にまで低下していて、水位の低下で石炭や石油製品などを運ぶ船の航行が困難になり、エネルギー価格の高騰に拍車をかける懸念が生じている。今年の秋以降、さらなる「エネルギー地獄」が現実味を帯びてきた中で、欧州発の経済危機が起こる可能性すら出てきた。こうした状況を「プーチンの呪い」だと指摘する声もあがってきている。いま、いったいどんな危機が起きているのか。そして、これからどうなるのか。その最前線をレポートする。
Source: 現代ビジネス
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