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なぜ特許が無効になるのか

【稼ぐ経営者のための知的財産情報】  弁理士の坂岡範穗(さかおかのりお)です。 今回は、「なぜ特許が無効になるのか」について、普通とは違った方向から説明します。  前回の記事「特許は万能ではない」で、特許を取得しても異議申立てや無効審判によって、特許権が潰されることがあることを書きました。 潰される理由は、主に新規性進歩性違反、記載要件違反です。https://note.com/norio_sakaoka/n/nc182542395bb  これを読んで、特許は国が認めた世界で唯一の技術ではないのか?なぜ国が認めたものが後で潰されるのか?特許庁審査官って優秀なんでしょ?と思われる人もいらっしゃるでしょう。 実際、私が知っている知財に強い弁護士さんも、最初に無効審判とその成功率をみたときに、かなりの違和感を持ったと言われていました。 (当時は無効審判の成功率が半分近くあったときでした)  そこで、私なりに意見を述べたいと思います。  先に結論を申しますと、原因は出願審査請求料の安さにあると考えます。  特許は、出願してもそのままでは新規性進歩性などの審査をしてくれません。 その出願について権利化を目指そうとすると、出願から3年以内に出願審査請求をする必要があります。  この出願審査請求料ですが、印紙代が概ね15~20万円に、特許事務所の手数料(1万円から高くて数万円)を加えた額となって

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