多くの企業がダイバーシティ重視の姿勢を打ち出し、多様な人材を採用しようと躍起になっている。その前提にあるのが、これまでにない斬新なアイデアをもたらされることで、新たなイノベーションが生まれ、ひいては自社の業績にもポジティブな影響が出るというレトリックだ。しかし、ダイバーシティとはそもそも公平性の問題であり、ビジネス上の理由を掲げても逆効果だと筆者らは指摘する。そのようなコミュニケーションは、リプレゼンテーション(ある集団にジェンダーや人種などの代表が存在することやその割合)の乏しい集団の求職者を惹きつけるどころか、むしろ不安や懸念を与えてしまい、企業に対する関心を低下させてしまうからだ。本稿では、最新研究の結果から、多様な人材を惹きつけるためにダイバーシティ支持の姿勢をどのように伝えるべきかを論じる。
Source: ハーバード
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