ウィズコロナに考えるコミュニティ論
ここ数年、コミュニティを起点としたビジネスが注目を集めています。
しかし、コロナ禍でコミュニティを取り巻く環境は一変。強制的にオンラインに移行し、リアルのウェイトを減らさざるを得なかった企業も少なくありません。そこにはどのような困難や変化があり、ソーシャルディスタンス時代に企業と顧客をつなぐコミュニティはどう進化したのでしょうか。
今回は、コロナ禍に学び×コミュニティの事業であるNewsPicks NewSchoolを立ち上げた上田裕氏と、電通若者研究部に所属する小島雄一郎氏との対談を実施。
上田氏にはビジネス×コミュニティの変化と展望を、小島氏には若い世代のコミュニティの変化や価値観を聞きました。
左から、小島雄一郎氏、上田裕氏
コミュニティは「やりたいことファースト」に
──ビジネスにおける「コミュニティ」の価値が、コロナ禍を経てますます高まっているように感じます。
小島:マーケティングにおいて、コミュニティの観点はなくてはならないものになっていると思います。
コミュニティマーケティングの盛り上がりを語る上で、若い世代を対象とした2つの面白い調査があります。「自分のことをオタクだと思うか」と「いくつのコミュニティに所属しているか」というものです。
定点観測するとどちらも増加していて、前
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