人材派遣の6月の平均時給が過去最高を記録した。人材派遣業は景気の影響を強く受ける業種であり平均時給上昇となれば「景気が良い」となりそうだが現実は真逆だ。実体経済との差がより顕著になっている。 エン・ジャパンの集計によると、6月の3大都市圏の平均時給は前月比18円プラスの1614円だった。全職種で前年同月比プラスとなった。特にオフィスワーク系とIT系の上昇が大きく、この2職種は過去最高を記録した。 オフィスワーク系で上昇した理由として、経済活動再開に向け営業事務などで求人数が増加。「経験者から採用再開する企業が多く時給が上昇した」(エン・ジャパン)。IT系はコロナ禍で進んだDXやEC化の影響で需要増となり人材不足が加速しているためという。ちなみにIT系の平均時給は前月比27円増の2359円だった。 一方、マイナビが発表したレポートによると、6月の正社員の全国平均初年度年収は前年同月比1万8000円減の452万5000円だった。時給計算の派遣と正社員の年収(初年度)を単純比較はできないが、全労働者の6割を占める正社員の給与は伸びていない。総務省が発表した6月の消費者物価指数(2020年=100)も総合指数が前年同月比2・2%上昇し101・7で、10カ月連続で上昇した。更なる景気の下振れが懸念される状況となっており、厳しい日常生活からはまだ抜け出せそうにない。続きをみる
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人材派遣の平均時給は過去最高を記録したけど。。。
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