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アスリートブレーンズ為末大の「緩急自在」vol.23

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為末大さんに「いま、気になっていること」について、フリーに語っていただく連載インタビューコラム。唯一、設定したテーマは「自律とは何か、寛容さとは何か」。謎の「聞き手」からのムチャ振りに為末さんが、あれこれ「気になること」を語ってくれます。さてさて。今回は、どんな話が飛び出すことやら……。乞う、ご期待。



──「透明感とは、何だ?」という、編集部が設定したへんてこなテーマなのですが、本編がラストとなります。

為末:よろしくお願いいたします。

──前回は、体の動きといった、まさに為末さんらしい切り口で「透明感」について語っていただきましたが、最終回となる本編では、精神性、それも日本人特有の精神性といった切り口から「透明感」を語っていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか?

為末:相変わらずの、むちゃぶりですねえ(笑)。精神性ということでいうと、伊勢神宮の「式年遷宮」というのがあるじゃないですか?

──20年 に一度、お宮を移すという……。

為末:そうです。外国の友人が、あれをとても不思議がるんです。理由は二つあって、いにしえより世界的な技術大国 であった日本が、なぜ、朽ち果てることが分かっている木材を使って建造物を建てるのか。なぜそれを、わざわざ建て替えるのか。あと、日本人

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