変化の大きい中国市場に合わせたスピーディな対応、プラットフォームのビッグデータ活用、ライブコマース、そして私域を使ったSCRMといったトレンドをキャッチし、事業に活用していくことが望ましいと言えるでしょう
新型コロナウィルスが猛威を振るい世界的に大きな影響を与えているなか、中国ではライブコマース、C2M、“私域”を使った顧客管理といったキーワードがトレンドになっています。中国EC市場の新たなトレンドについて解説します。
ライブコマースの台頭
アリババグループの最高経営責任者ダニエル・チャンがカンファレンスで、小売業の本質は“人・モノ・場”であり、ライブストリーミングは本質的には“場”の変化であると話したのは2017年のこと。
「人・モノ・場」とはアリババが提唱した新小売りの概念。ライブコマースの台頭は消費者の需要の変化、すなわち人の集まる“場所”が変化したという、新小売の概念に紐づいた変化であることを伝えています。この変化が従来の小売りから新小売りへの変化の一部であると言われています。
ライブ配信の始まりは2005年まで遡ります。娯楽(ゲーム配信)をメインに徐々に浸透、2016年6月に張大奕(ジャン・ダーイー)という起業家としても有名なトップKOLが初めてライブコマースで視聴者数41万人を集め、2000万元(約3.3億円)を売り上げました。
2017年1
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