クリエーティブ・ディレクターの存在意義と可能性を考える〈後編〉 ~古川裕也事務所 古川 裕也×博報堂/SIX 藤平 達之対談〜
ブランドのパーパス(存在意義)が当たり前になり、クリエイターが広告を超えたさまざまなアクションを創り出すことが求められる時代。
そんな時代のクリエーティブ・ディレクターの存在意義と可能性を読み解くために、元電通で現・古川裕也事務所の古川 裕也氏と、博報堂/SIXの藤平 達之氏という2人のクリエーティブ・ディレクターによる対談がウェブ電通報と博報堂センタードットマガジンの特別企画で実現しました。
「クリエイティビティの拡張と解放」を語った前編はこちら。
パーパスを実践していくための「非財務指標」という視点
藤平:クリエイティビティの話を一通りしたところで、ここからは本題である、パーパス・非財務価値・倫理といったあたりについてお話をしてきたいと思います。今、コロナ禍ということも影響して、あらゆる領域でパーパスがバズワードになっています。なんなら、今やパーパスを無視しようというプロジェクトは存在しないと言ってもいいほど。
古川さんは、パーパスという言葉が世の中に浸透する前から、「人類学的/社会学的存在意義」といった表現でブランドの本質的価値を見抜き、多くのクリエイティブでそれを体現されてきたと思います。
古川:ありがとうございます。僕は、パーパスではなく存在意義と言ってましたが。みなさんいっせいに言い始めましたよね。
藤平:本当ですね。こ
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