「中国における紛争解決の基本と実務」連載スタート!
2004年、弁護士としてのキャリアをスタートし、早くも18年が過ぎた。この間に中国進出をサポートさせて頂いた多くの日系現地法人は、右肩上がりの成長を遂げ、安定した経営状態にあられる。ただ一方で、中国のビジネス風土になじまず苦戦している企業も少なくない。更に、近年は、諸事情から中国事業の縮小や中国からの撤退に関するご相談も増えている。 中国事業に限るものではないが、海外事業とは常に前進後退のタイミングを始めとする多岐にわたる課題に向き合う日々である。中でも紛争解決は、事業の内容や規模の大小等を問わず、非常に重要な課題である。そして、紛争解決には、訴訟や仲裁のみならず、そもそも事業を始める時点で信頼できる取引相手を選択すること、事業展開においてトラブルの発生を予防すること、仮にトラブルが起きても訴訟や仲裁によらず協議にて解決することも含まれることを重視すべきである。 この度、日本商事仲裁協会(JCAA)より、拙著『中国商事仲裁の基本と実務」(2021年、商事法務)をきっかけに、JCAジャーナルへの連載の機会をいただいた。 本連載では、中国ビジネスに携わっておられる企業様向けに、中国における紛争解決について基本知識を押さえつつ、実務におけるポイントを紹介する。有用な情報を継続的に提供することで、読者の方々の中国ビジネスの成功と日中間のビジネスの発展に貢献できれば幸いである。月刊「JCA
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