財務会計講義抜粋
初日の財務会計の授業はいわゆる、教科書や問題集をベースに進めるような受験勉強的なものとは全く違う内容であり、「そもそも財務会計とは何ぞや?」について多くの時間が割かれ、終始刺激的で色々と気付かされた講義内容であった。財務会計の目的は?この質問に対する解はない。ということは自分なりの解を持つことが大切だということになる。例えば先生なりの解で言うなら「経営者と投資家との対話」「リスクをいかにコントロールするかのツール」ということになる。そして「経営者と投資家との対話」という解からさらに経営に関する話は広がる。 例えば普通私たちが家を買ったことをどこかの経営者に伝えたとしよう。私 :「社長、ローンで家を買いました!嬉しいです!」社長:「うーん、家を買ってもお金を産まないのになぁ・・・」つまりは、お金を増やすためにお金を借りるのが経営者の発想ということになる。また、リスクを抑えるために財務会計を担う人からすれば社長が借入をするという行為に対し、「社長、リスクが高いからやめましょう」というアドバイスがなされるかも知れない。しかし、これは間違いであり、経営の本来の意味は「リスクを承知で海に乗り出すこと」である。このことを1600年代の大航海時代になぞらえ、「当時は何のために船を出したのか?」へ話は飛躍する。この解は一言でいうと「儲けるため」である。当時、現在の貿易の原型である「物々交換」を
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