進む日本のキャッシュレス〜それでも現金利用が多い謎
「コロナパンデミックで、生活者のキャッシュレス利用は拡大し、店舗のキャッシュレス受付も進んだにちがいない。特に衛生的に安全な非接触決済は、めざましい進展があるはずだ」
そうした仮説のもと、2021年12月、「電通キャッシュレス・プロジェクト」は、第2回「コロナ禍における生活者のキャッシュレス意識調査」(調査概要はこちら)を実施しました。
本調査の目的は、新型コロナウイルスによりライフスタイルが大きく変化する中、生活者の決済手段がどのように変化し、今後どのような決済手段が主流になっていくかを明らかにすることにあり、今回は2020年12月の第1回に次ぐ2回目の調査です。
結果は、楽観的な想定を見事に覆すものでした。確かに、生活者のキャッシュレス利用は増えています。しかしその一方で、キャッシュレス推進をはばむ頑固な障壁がみえてきました。今回の連載では、それらを解き明かしていきます。
<目次>
▼キャッシュレスを利用者していない成人は、わずか6.7%
▼緊急事態宣言以降、6割がキャッシュレス決済比率を増加
▼日常生活と関係が深い場所でキャッシュレス利用が増えている
▼キャッシュレスが使えなくて困っている場所は、病院・診療所
▼なぜ使わない?キャッシュレスを増やした場所でも現金利用が多い謎
▼少額のキャッシュレス決済が今
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