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ブランドビジネスの誕生

私は2002年ブランドワークス社を創業しブランドビジネスに参入した。しかし、その参入は決して早くはない、むしろ遅いくらいである。 なぜならばブランドビジネスは1974年英国人ジョン・マーフィーがインターブランド社を創業し、2002年にはすでに世界的なネットワークを築き磐石な地位を日本でも確立していたからである。新しいビジネスで28年の出遅れは取り返しがつかない劣位である。しかし、1974年に仮に私がブランドワークスを立ち上げていても勝てたかどうかあやしいものである。その、理由が今回のテーマである。その本質的な理由はビジネスに対する発想の違い、簡単に言うと、大和民族とアングロサクソン民族の違いのようなものを感じるからだ。 こんなアナロジーを考えてみよう、1884年発売された“三ツ矢サイダー”と1886年発売された“coca cola”の二つのブランドである。この二つはプロダクトとしてみると甲乙つけがたい、時代感覚からいうと三ツ矢サイダーの方に軍配が上がりそうである。しかし、ビジネスやブランド価値から見ると雲泥の差である。ほぼ同時期に生まれながらその差はどこでついたのであろうか?簡単である。展開国の差である。 私はブランドエクイティの話をするとき、最も基本的な要素として「認知」をあげる。コカコーラは200ヶ国の人々に知られている。これが最大の価値であると。 一方、三ツ矢サイダーはどうで

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