『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』
◇2110 『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』 >山口周/光文社新書ご本人もあとがきで述べていらっしゃるが、本書はイノベーションというよりも、リーダーシップの本。山口周さんの著書は数冊読んでいるが、深い洞察から得られる刺激が面白くてついつい手に取ってしまう。本書もKindle Unlimitedにアップされていたので、パラパラとページをめくってみたもの。まずは気になった箇所を要約しておこう。・日本人は個人としての創造性はあるが、組織になると新しいアイデアに難癖をつける人が出てきてダメになってしまう。日本人に創造性を発揮させたければ組織を変えなければいけない。・多様性が創造性に昇華されるには、組織内に「思考の多様性」や「感性の多様性」が生まれ、それが結果的に「意見の多様性」につながり、組織内に建設的な認知的不協和音が発生する必要がある。つまり最終的に重要なのは「意見の多様性」であり「属性の多様性」ではない。・目上の人に対して反論したり意見具申したりする行動に対する心理的抵抗の度合いをオランダの心理学者ヘールト・ホフステードは権力格差指標=PDI(Power Distance Index)と定義した。ホフステードは、権力格差指標の高い国(代表例は日本や韓国)で上司に異論を唱えることはほとんどありえないと指摘している。・日本人は「権威」と「リーダーシップ」を一体のものとして認識し
コメント