『こんな会社で働きたい ニューノーマル対応の健康経営企業編』 作者:クロスメディアHR総合研究所
企業経営者たる者、常に世のトレンドは掴んでおかねばならない。ましてや、今、望まれる会社とは? なんてテーマなら尚更読まねばなるまいよ。私が本書を手にしたモチーフは、まぁそんなところだ。たとえ、読んでみたら就活生を対象とした書籍だったとしても、私にとって重要なのは、そこに書されている企業の姿を知ることなのだから、か、か、関係ない。そして、そんなのタイトル見りゃ想像付くだろうと突っ込まれようが気にしない。プンプン。という訳で、就活中の学生さん向けに書かれたこの本では、「健康経営」についてに二割、残りの八割のページを「健康経営優良法人」に認定された企業の事例紹介にページを割いている。さて、NPO法人 健康経営研究会と経済産業省によれば、健康経営とは、「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること」ということだそうだ。そして経済産業省では、「健康経営優良法人」認定を実施しているのだが、これに認定された企業の方が株価が向上する、離職率が低下する、採用力が強化される、といった副次的効果が見られているらしい。その効果を期待して、健康経営に関心を持ったり、取り組みを始める企業が年々増えているが、ただ流れに乗って、「うちも認定取得しよう」というのでは、認定制度が形骸化してしまう。なんの為にやるのか。取り組む目的はちゃんとはあるのか。健康経営は、目的に対する手段にすべきであろう。続きを
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