アイルランドの税優遇政策

アイルランドは国をあげて外資誘致に力を入れています。その理由は単純で、小国アイルランドは資源に乏しく、外資誘致による雇用先確保が必須だったからです。このアイルランド外資誘致政策の4本の柱が、4T’sと呼ばれるアイルランド投資へのメリットです。この4Tとは、人材(Talent)、税率(Tax rate)、テクノロジー(Technology)、そして豊富な先例(Track record)の頭文字です。英国がEU離脱した今、アイルランドはEU唯一の英語圏であり、有能なエンジニア、研究者がEU中から集まっています。実はアイルランドの大学院進学率はヨーロッパ1を誇っていて、卒業後、GAFAなど米系テック企業のヨーロッパHQで働くことが若い世代のエリートコースと認識されています。大学院卒でないと就職競争のスタートラインに立てないことから、院へ進む学生が多いのですが、外資雇用先が減少した時にOverqualifiedとなり仕事にあぶれる学生が増えることが懸念されています。これは日本にもある似たような問題ですね。テクノロジーは、そのままなので説明は省くとして、Track Recordですが、これは既に2,000近くの外資企業がアイルランドに進出しており、先行企業の投資案件が豊富な参考事例として存在するという意味です。やはり最初に海外進出する際に、一から手探りでスタートするのは難しいもの。既に進出済

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