前回は、資本の生産性が上昇する技術進歩、資本節約型技術進歩を取り上げ、成長と分配の循環モデルの初等的新古典派モデルを構成して、新古典派の基礎的知を明らかにした。その結論は、政策の支援なしに好循環モデルは現れないことである。それは、資本主義経済では基本的には、成長率と労働分配率はトレードオフ関係にあるからである。しかし、生産量成長率は定常均衡に向けて回帰し労働分配率は改善することはあり得る。つまり、定常均衡はシフトする。非悪循環である。この状態こそ定安定な定常均衡である。その安定条件は、実質賃金率の伸び率の労働生産性ガイドラインのカウンターガイドラインであった。ガイドラインは前者は後者の範囲内に収めるという誘導基準である。詳細は本論に譲る。カウンターガイドラインが安定性をもたらすとは少し、パラドクシカルに見えるかもしれないが、理論的には明白である。今回で新古典派的知は、一旦中断して、次回から、ケインズ派の基礎的知にうつることにする。今回取り上げるのは、労働節約型技術進歩を仮定して一般的モデルを展開する。ただし、結論は全く変わらず演習問題である。それだけ、新古典派知は確固とした知であり揺らぎはない。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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「成長と分配」no.7
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