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長くまがりくねった道9

それは2001年、広告代理店への出向から帰ってきて、元のシステム部門の部長に返り咲いた年に起こった出来事だ。またしてもトラブルの話だ。その出向していた広告代理店から受注したN社(自動車メーカー)の仕事で、所有した車の走行距離によりキャッシュバックをするというキャンペーンがあった。この時キャッシュバックを応募者の銀行口座に直接振り込むという仕組みを初めてトライしたが、見事に大失敗となり、振込みが遅れるにつれてクレームの嵐となり、得意先である広告代理店が現場に乗り込んできて大惨事となった。原因は銀行口座というものを良く知らない人間がシステムだけをたよりに業務設計をしたことだった。応募者が書いてくる銀行口座がしっかりしていないことに加え、振込みに使用するシステムが完全なものでない。結果、何日も帰れない状況が続き、ひげボーボーになりながらふらふらで仕事にあたり、その合間に乗り込んできたつい最近まで私が出向していた、得意先である広告代理店のやくざのような担当者に「うちだって年間何人かの死人が出ている。おまえのとこは問題を起こしておきながら、一人や二人死んだところでゆるされねーぞ」などと脅されながら対応せざるをえなかった。信じられないかもしれないが、これがその時実際に得意先担当者から言われた言葉だ。実際関係者一同営業も現場も家に帰れない日が何日も続いた。その当時、銀行から当社へ出向となっていた

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