ハードウェアの世界では我々は、大きくてきりのいい数字が大好きだ。どんなものでも100万個を達成するのはすごいことで、その100万個が399ドル(約4万8800円)のスマートリングならなおさらだ。Ouraがウェアラブル分野を永久に変えたというのは早計だが、スマートウォッチというフォームファクター、そして特にある特定のスマートウォッチを中心に物事が固まっている今、状況を揺るがすスタートアップの登場は注目に値するだろう。
Ouraは、その高い値段にもかかわらず、パンデミックに後押しされたスタートアップの1つといえるだろう。このデバイスは、アクティブなフィットネストラッカーというよりは、ヘルスモニターである。そのバイタルトラッキングと控えめなフォームファクターにより、NBAからNASCARまで、多くのスポーツリーグとの提携を得た。これほどまでに世界レベルの著名人の指にまとわれている製品は少ない。
こうしたパートナーシップは、製品に内蔵された体温のトラッキングなどに関するいくつかの研究と相まって、うまく機能している。2020年末、科学ジャーナルNatureは「Feasibility of continuous fever monitoring using wearable devices(ウェアラブルデバイスを用いた連続的な発熱モニタリングの実現可能性)」と題する研究を発表し、体温の変化を検
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