Z世代のSNS活用と「アルゴリズム・リテラシー」
2021年12月に坂本旬/山脇岳志編著による『メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む』(時事通信社)が刊行されました。
『メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む』時事通信社、396ページ、2750円(税込)、ISBN:9784788717978
メディア教育に携わる大学研究者やジャーナリスト、教育関係者の第一線のメンバーが執筆にあたり、現時点での「メディアリテラシー」の決定版といえる一冊になりました。
スマートニュース メディア研究所と共同リサーチプロジェクトを進めていたご縁もあり、天野も「第2章 若年層のSNS利用とコミュニケーション特性」を寄稿しました。
この連載では、本書で展開した議論の一部をダイジェストで紹介しつつ、書籍にはおさめられていない後日談などを記事として発信します。連載第2回以降では、本書の編者でもあるスマートニュース メディア研究所の山脇岳志研究主幹にもご登場いただきます。
第1回では、若年層のSNS活用にフォーカス。特にそのニュース受容のありかたについて触れつつ、「アルゴリズム・リテラシー」の重要性が高まっていることを指摘します。
1.なぜSNSが重要なのか――ミレニアル世代とZ世代
若者を指す世代論としてよく言及されるものに、ミレニア
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