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フジテレビ系「月9」枠で放送中のドラマ「ミステリと言う勿れ」が、毎週楽しみで仕方ない。
原作からの大ファンとして、大事な登場人物がドラマではいなくなっていたり、あの人が言うはずのセリフをこの人が……みたいな事態に日々雄叫びを上げながらも、ドラマのテンポ感もそれはそれで面白くてなんだかんだ楽しみにしている。(文:HOKU)
そんな、ごくごく普通のファンなのだが、ドラマが始まってからも5回は原作を読み返し、まだ読み足りないなぁ、という気持ちでいる。仕事の合間に「ミステリと言う勿れ、新刊はいつ発売!?」みたいな胡散臭い記事をクリックしてはため息をついてしまう。ここまで来ると、まるで恋煩いだ。
作品の内容をざっくり説明すると、これは久能整(くのう・ととのう)という名前のぼんやりした天パアフロの大学生が、周囲の細かいところに目を向けながら色々な人と話しているうちに、真実を解き明かしていくという、いわゆるミステリ……のような作品だ。
謎解き自体も面白い。のだけれど、整くんの、ぼんやりしているのに話し出すと止まらない魅力的なキャラクター性や、言葉選びの緻密さ、ストーリーの面白さ、クスッと笑える会話など、色々な面に魅力が詰まっている。
私がこの作品を「ただのミステリではない」と言いたくなる最大の理由は、そこに「ヒーリング効果」があるからだ。その力は整くんの静かで厳しく、優しく軽やか
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