老舗ブランドが若返りを図る場合、若いブランドとの連携でその“ファンの力”を活用できます。若者世代を魅了する商品や販売方法で、若者世代との感情的なつながりを構築できれば、マーケティング効果は1 + 1= 2以上の効果になります
長い歴史や重厚な文化、良好な社会的評価を得ている企業を認定する「中華老字号(China Time-honored Brand)」(中国政府が審査して認めた老舗企業)。1990年代や2000年代生まれの若い消費者の台頭で、老舗ブランドは若年世代をターゲットにする若返り戦略へと転換しています。中国の老舗企業にフォーカスし、若返り戦略を解読してきます。
ブランドの若返りとは「リブランディング」
ブランドの若返りはそう簡単ではありません。若返り戦略とは、商品属性、利用シーン、販売チャネル、パッケージング、食感など、さまざまなポイントに若返りの要素を取り入れることで、ブランドを再活性化させる「リブランディング」なのです。
近年、中国の老舗ブランドは、「若者が何を追求しているか」「どのような流行を気に入るのか」「どんな消費習慣があるか」などに注目し、若い消費者との世代間ギャップを乗り越えてブランドの若返りにチャレンジしています。
600年以上の歴史を持つ国立故宮博物館(故宮)はここ数年、ブランドの若返り戦略を進め、「重厚な基盤」「可愛らしさ」というギャッ
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