基本的には早く受験した方が有利だが
3月1日、政府が定めた新卒採用広報解禁日となり、就職活動が本格的に始まりました。経団連など企業側は2021年春から自ら採用時期を規制していないため、大学3年生のインターンシップなどを通じた早期採用活動がポピュラーになっています。
しかし、影響力の強い大手就職ナビは従来通り3月グランドオープンのため、学生はここから就職活動を本格化させるわけです。そんな時期ですが、就職活動を始めた学生は、急いで第一志望の会社を早く受けるべきか、それともまだじっくり準備して万全な状態で受けるべきか、について今回は考えてみたいと思います。(人材研究所・曽和利光)
早く受けた方が有利になる可能性が高い
このことを考える上で知っておかねばならないのが、企業がどんなプロセスで採用活動を行なっているかです。
素朴に考えると、公平を期すために応募者全員の1次面接が終わってから2次面接、全員の2次面接が終わってから3次面接と、足並みを揃えて採用していくように思われるかもしれませんが、そうではありません。多くの会社は「早く来た人は早く採用プロセスに乗せていく」五月雨式に採用活動をしています。
1次面接がすべて終わるまで学生を長く待たせておいても辞退されないのは、人気企業に限られます。ふつうの企業は、早く来た学生を待たせることはせずに、早くステップを踏んでもらう。これが一般的な採用活動
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