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この数日、仕事も何もまったく手に付かない。ニュースに加えSNSからも伝わってくるウクライナ国民の悲壮感、そして命が失われている現場の映像に打ちのめされているからだ。ロシア語やウクライナ語が理解できなくても、翻訳を加えて転載しているアカウントも。Youtubeなどではライブ映像も含めて現地の今をスマホでも簡単に見ることができる。それが、今まさに起こっている「ロシア・ウクライナ戦争」の姿である。(文:昼間たかし)
遠い存在だったはずが……
インターネットが普及するまで、自分や知人が巻き込まれていない限り、戦場は遠い存在だった。生々しい情報は現地に乗り込んだ報道機関や戦場カメラマンの僅かな情報によってしか、知ることができなかった。古くは日中戦争でもラジオで戦場の実況中継が行われたことはあったが、リアルタイムで入ってくる情報は限られていた。
変化が起こったのは1990年の湾岸戦争からであろう。この時にはテレビ報道が過熱し、まさに空爆を受けているバグダードからの中継が毎日のように行われ注目を集めた。それから既に30年以上を過ぎ、戦場からもたらされる情報は大きく変化している。SNSの普及で、まったく加工のない生の情報や真偽不明の情報がネット上にあふれるようになったのだ。
2010年から始まった、いわゆる「アラブの春」の際にもSNSなどを通じて現地の情報がダイレクトに入るようにな
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