オンラインとオフラインのはざまで(後編)
コミュニケーションの本質について、早稲田大学の村瀬俊朗氏に問う本連載。コミュニケーション、コラボレーション、リレーションシップ、エンゲージメントなど、とかく横文字のワードが並びがちなこの業界だが、その正体とは一体なんなのか?村瀬氏に分かりやすく解説してもらった。
大切なことは「広さ」×「深さ」
前回の#03につづいて今回も「オンラインとオフライン」という観点で、村瀬氏に話を伺う。「ソーシャルメディアの最大の魅力は、社会的地位の縛りを弱められることだ、ということを前回、お話しさせていただきました。端的に言うと、便利だということです。老若男女、年齢や地位に関係なく、いつでも、誰とでも、場所を移動することなく、それこそ、世界中の人とつながれる。コストもかからない。魅力は、コミュニケーションのスピードと広さにあります」
村瀬俊朗(むらせ・としお)氏:
早稲田大学商学部准教授。1997年に高校を卒業後、渡米。2011年、中央フロリダ大学で博士号取得(産業組織心理学)。ノースウェスタン大学およびジョージア工科大学で博士研究員(ポスドク)を務めた後、シカゴのルーズベルト大学で教壇に立つ。17年9月から現職。専門はリーダーシップとチームワークの研究。
「一方で、リアルなコミュニケーションの魅力は、深さです。前回、立体的なコミ
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