組織づくりにおいて避けては通れない　エンパワーメントとデレゲーション

日本での会社経営は、うだうだと勝つための戦略を組むよりも、まず死なないための戦略を考えることが必要な時代になってきたようです。そんな中、どのような組織を作っていくのかが、会社の生き残りのために重要かつ避けて通れない課題で、その際に重要なことの一つに仕事をいかに任せるかがあげられます。人は仕事の責任と権限を与えられたら、意識が他人事から自分事に変わるものです。人に仕事を任せる際の方法としては、大きくエンパワーメントとデレゲーションの2つに分けられます。エンパワーメントは、能力開化や権限付与とも言い、誰に任せるのか、この仕事を任せることでどんな成長が見込めるのか、というようにチームメンバーの育成や成長にフォーカスを当てます。つまりエンパワーメントとは、メンバーごとに自分のスキルに自信を持たせることで、チーム内において新たなリーダーや優秀な人材育成を促すという意味合いを持っています。それに対して、デリゲーションは、ビジネス上で「権限を任せる」という意味で用いられています。従業員に対して権限を委譲し、仕事を任せてしまうことにより、業務に対する主体性を促す効果、従業員の自律性を刺激して生産性向上につなげるという手法です。全権委任ということです。責任も含めてすべてを委譲することです。悪い意味で使った場合は「丸投げ」です。デリゲーションの成否は、「いかに任せきることができるか」がカギを握っており

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