毎朝10分でわかる海外ニュース2022年2月16日
みなさまおはようございます。今朝のニュースは「中国デベロッパーのプロジェクト、ウクライナの皮肉で揺れるマーケット、シンガポールの底堅い市場、タイバーツの復興、トルコリラ回復」の5つです。まず着目したのが中国デベロッパーによる開発のニュースで、中国の不動産市場のトラブルによる波紋が、ヨーロッパにも波及していることの表れです。国内での危機的状況に加え、英中関係の凍結、資本規制の導入、Brexitの後遺症により、かつて中国からロンドンに流入していた資本の流れはほぼ途絶え、中国の負債を抱えた民間デベロッパーは流動性不足のリスクに直面して、住宅購入者と債券保有者の信頼が損なわれています。こういったことの積み重ねがより広範囲な金融伝染を招きかねません。実際にここオーストラリア、ゴールドコーストの海岸沿いに1ビリオンドルを超える超巨大ビルを建てる計画がされ、2015年の時点でその購入者の実に半分以上が投資家、それも中国本土からの投資家でした。さらには度重なる工事の延期、オーナーの変更により2022年現在でも営業の目処は立っていないという現状です。たった一つのディベロップメントでさえ、この状況の中ロンドンはいくつも同じような状況をいくつも抱えていると考えるとさらに厳しい状況が伺えます。China’s Property Woes Engulf London with Stalled Projects
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