～ビジョンが方向性を変える～

時は1954年。レイ・クロックは出会った。マクドナルドというハンバーガーショップに。マクドナルド帝国を創ったのは確かにレイ・クロック。それは大規模フランチャイズ化に乗り出してからの話。だから"帝国"になるのだが…。ハンバーガーショップの創業者はマックとディックのマクドナルド兄弟。最初は当時のドライブインブームに乗ってBBQ点をオープン。メニューは27種類、ウェイトレスも雇用。しかし、問題があった。それは客層。不良や暴走族の溜まり場に。注文後の待ち時間が長い上にオーダーミスも発生、スタッフが大勢いて人件費もかさむ。皿も割る。つまり、経費が高く効率とはかけ離れた経営。それをメニューはハンバーガー、ポテト、ドリンクの3種類に集中し、不要なメニューは削除。ウェイトレス制度の廃止。皿を包み紙に変え、ジュークボックスの代わりにダストボックスを設置。顧客を家族対象に絞った。経営戦略の絞り込みの成功例がここに見える。一番の売りは、待ち時間の大幅な短縮。注文から30秒で商品を出すこと。そのために、最適な調理器具の配置と、人が最も効率的に動ける導線を考案。それを図式化しスタッフとのシミュレーションで共有。何と！テニスコートにチョークで図面を書き、そこで模擬訓練。徹底的な分業専門化を導入した。ここに「美味い！安い！早い！」(吉野家じゃないけど (^^;;)のシステムが誕生。しかし、当時の文化・習慣とのあ

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