団塊の世代はほとんど現役引退してしまいましたが、勤め人時代は縁あって就職した会社で勤続年数を積み上げました。この世代は、いわば就職した会社に40年弱の長期投資してきたことになります。永年勤続の間には、会社が同族経営の会社なら経営者の世代交代、パブリックカンパニーなら雇われ社長が何回か交代する場面に遭遇しています。転職や、関連会社への移籍などに幸運にも縁がなかったサラリーマンは、株式投資で例えるなら、銘柄入れ替えや損切り・利食いをしないで、定年と同時に会社の持株会を退会して利益確定の売りとなります。運のいい人は、会社のM&A、リストラや早期退職、退職金減額に遇わずに期待どおりの退職金を手にすることができます。運の悪い人はリストラ、さらに定年退職(利益確定)時に計算した金額が大幅に目減りしています。サラリーマンにとって転職することが不利益ではなくなった近頃では、不確実な会社の将来性に自らの人生を元手にして長期投資するようなハイリスクを嫌い、就職をためらっている若者が確実に増えています。不確実な将来を買う(長期投資)を嫌うという点については、若者の感覚は間違っていないような気がします。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
コメント